<内容>
禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱えてー。
愛とは、家族とはなにか。別々に瞬きながらも見えない線で繋がる星座のように、家族は、「家」という舟に乗って無限の海を渡っていく。
心震える感動の短篇連作小説集、第129回直木賞受賞作。
1つ1つは、たとえば不倫だとか、近親相姦だとか、なんとも言えないどろどろとした人間くさい恋愛小説なのだけれども。
それぞれに個・個としてなりたっているその主人公たちを「家族」という枠にあてはめて見てみたとき・・・
家族の誰かが起こしたなんらかの行動が、家族全体に少しずつ波紋を広げていっていること。
それぞれに過程に入った途端に何らかの「役割」をになってしまうこと。
そういった事がきちんとどの作品にも影響しているのがスゴイと思った。
そういった見えない線を、若い頃は「マイナス」だとしか考えられなかったけれど。気がつけば「プラス」になっていくんだよね。
不思議。
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