2008年07月21日

死神の精度 伊坂幸太郎

<内容紹介>
ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に、ある時は本格推理風に……様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様

主人公は死神。調査対象者を7日間観察し、その人が死んでもよい存在かどうかを確かめる。そんな設定。
人間の感情も十分理解できない、自分自身は不死身で、暇さえあればCDショップの試聴器でミュージックを聴きまくるという主人公に「こんな奴に人の死を決めさせて良いのか?」と思い読み始めたけれど・・・
これがなかなか人情味溢れる物語。6つの連作短篇ですが、それぞれにいろんなドラマがある。しかも、その「不死身」さ故か、後半になるとそれぞれの物語同士が微妙に絡み合い、面白くなります。
この春に映画も公開されていたようですが、やっぱり本が面白いかも。

4167745011死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
伊坂 幸太郎

文芸春秋 2008-02-08
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2008年05月26日

アルゼンチンババア よしもとばなな

内容(「BOOK」データベースより)
街はずれの廃屋みたいなビルに住む、変わり者で有名なアルゼンチンババア。母を亡くしてからしばらくして、みつこは自分の父親がアルゼンチンババアとつきあっているという噂を耳にする。思い切ってアルゼンチンビルを訪ねたみつこが目にした、風変わりで愛しい光景。哀しみを乗り越えていっそう輝く命と、真の幸福の姿を描く大傑作。


題名のインパクトが強すぎますよね。
2007年には役所広司さん、鈴木京香さんらの出演で映画化されていたようですが、その時は全く気付きませんでした。

「人間には、いろんな生き方があって、正解も不正解もない。
 他人の尺度で計った幸せは、本当の幸せじゃない。」
言わずもがな、といった感じの「幸福論」なのだろうが、
それがとても活き活きとした文体で、綴られている。
強烈な個性をもつアルゼンチンババアに惹かれる自分の父親。
それを最初は笑い飛ばしつつも、
いつのまにか、その世界に、自分も引き込まれていく。
18歳という年齢の女の子ならではの純粋さが、あちこちにちりばめられている。
奈良美智さんのイラストが、これまたステキ。
文庫本なのに、すっごい得した気分。
4344408357アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)
よしもと ばなな

幻冬舎 2006-08
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2008年05月21日

空を見上げる古い歌を口ずさむ  小路幸也

<内容>
「みんなの顔が"のっぺらぼう"に見えるっていうの。誰が誰なのかもわからなくなったって…」兄さんに、会わなきゃ。二十年前に、兄が言ったんだ。姿を消す前に。「いつかお前の周りで、誰かが"のっぺらぼう"を見るようになったら呼んでほしい」と。第29回メフィスト賞受賞作。

我が子から「人の顔がのっぺらぼうに見える」と言われた父は、兄を探して連絡を取る・・・
そこからして、なんだか変な話だという印象を持ちながら読み進めた。
物語は、その兄が幼少の頃起こった出来事を甥に話す、という形で進行する。
回想シーンでは主人公はまだまだ少年であり、ショッキングな事件も起こっていく。
でも、それを「回想」という形ですすめることで物語は淡々と進み、また昭和の時代の独特な雰囲気も手伝って、ほのぼのとした印象さえ受ける。
ミステリーなのかファンタジーなのか、と他のレビュアーさんも書いているけど、両者を足して2で割る感じなんだと思う。
強烈な印象をもつ作品ではないけれど、味のある作品だと思う。
4062757362空を見上げる古い歌を口ずさむ (講談社文庫 (し80-1))
小路 幸也

講談社 2007-05-15
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2008年05月12日

古道具中野商店 川上弘美

<内容>
東京近郊の小さな古道具店でアルバイトをする「わたし」。ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。どこかあやしい常連たち・・・・・。不器用でスケール小さく、けれど懐の深い人々と、なつかしくもチープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋と世代を超えた友情を・く傑作長編。


以前「神様」という作品を読んで、良いかも、と思った方なのですが。
うーん。うーん。よくわからない感じで終わってしまいました。
独特の世界・・・なんというのかな、ズバッとしていない、ほわほわと漂う感じの文章?・・・はそのままなのですが。
主人公の年齢設定や登場人物の不思議さにそれがかき消されて
「最近のコって、こんな感じなのよねぇ」
で終わってしまいかねないような。
ところどころに、すごく響きの言い文章だったり、他の人では考えつかないような物のたとえだったりがあるので、そういうのを探しながら読むのは楽しいかも。

古道具中野商店 (新潮文庫 か 35-7)古道具中野商店 (新潮文庫 か 35-7)
川上 弘美

新潮社 2008-02
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2008年05月10日

きいろいゾウ 西 加奈子 

出版社 / 著者からの内容紹介
田舎に暮らす、小さな夫婦の大きな愛の物語

 夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会からやってきた若夫婦が、田舎暮らしを始める。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは背中の大きな鳥に纏わる出来事に導かれてのものだった。


結論がなくても良い作風っていうのがあると思う。
精一杯生きてる人物がいて、その精一杯の日常が綴られているだけでなんとなく心が暖かくなるような。
この作品が、それのような気がしました。
自然のものたちの声が聞こえ、その声ときちんと向き合って、大切にしているツマという人。
お互いに、お互いを失う恐怖を感じ大切にしあうばかりに、大切なことから逃げてしまうムコとツマの夫婦像。
ストーリーをみると、後半部分の複雑な人間模様を描いた部分が妙に浮いてしまっていたり、きいろいゾウがあまり効果的に使われていないかもしれないと感じてしまったり、感動!という感じではないかもしれない。
でも、文章全体から滲み出るその暖かさだけで、十分読み進められます。
読み終わった後、ツマのかけらが、自分の中にも残っている気がして、ちょっと笑顔になれるかも。
きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3)きいろいゾウ (小学館文庫 に 17-3)
西 加奈子

小学館 2008-03-06
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2008年05月01日

セカンドライフ 藤田宜永

出版社 / 著者からの内容紹介
離婚&リストラ、 でも人生はこれからだ
リストラされ、女房に逃げられた上条真二郎は、なにもやる気がない毎日を向島のマンションで送っていた。ある日、ある日、真二郎は出版社に勤める、大学時代の友人から官能小説を書くことを勧められるが・・・。


またも、書店の「新作!オススメ!」につられて買ってしまう私なのでありました。
とはいえ、自分がまだセカンドライフのことを実感も想像もしていないせいか、さほど感じるところはなく終わってしまった。
「リストラされ女房の離婚願望すら見抜けなかった」という人物像と、この物語の中で見せる主人公の反応が、なんか一つになりきれないんだよなぁ。
・・・経験不足?
ただ主人公だけでなく、いろんな人の生き様が書かれていて、それぞれがそれぞれに輝いているというか、まっすぐであって。
その登場人物を比較しながら「私はどういう風に生きていくんだろう」ということを考えるタネにはなるかも。

セカンドライフ (角川文庫 ふ 1-4)セカンドライフ (角川文庫 ふ 1-4)
藤田 宜永

角川書店 2008-03-25
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2008年03月07日

償い 矢口敦子

<内容>
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。

「人の肉体を殺したら罰せられるのに、人の心を殺しても罰せられないのですか?」
「絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることがあるのか?」
そんな文章と450P近い厚さ。ちょっと覚悟をして読み始めました。
確かに闇を抱え、絶望を感じ、それでも生に執着する人間達がたくさん登場します。
その闇が入り交じり、生み出されていく新たな犯罪。
結末まで読んでスッキリ!という作品ではなく、
自分の中の闇をどこかに探してしまう、そんな奥の深い作品です。
ただ、設定がなんとなく強引で、あまり入り込めないうちに終わってしまった感じが否めません。



償い (幻冬舎文庫)
償い (幻冬舎文庫)矢口 敦子

幻冬舎 2003-06
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2008年02月14日

水の迷宮 石持浅海

<内容>
三年前に不慮の死を遂げた水族館職員の命日に、事件は起きた。羽田国際環境水族館に届いた一通のメールは、展示生物への攻撃を予告するものだった。姿なき犯人の狙いは何か。そして、自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた。すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。ミステリー界の旗手が放つ奇跡の傑作!

物語の序盤に、登場人物のキャラクターがほぼ説明されきっている。
「別にこんなに説明しなくても・・・」とも思うけれど、そうやって理解してしまうことで、その後の展開を、主人公と同じ推理の視点に立って読み進められるというメリットも。
殺人事件は確かに起こるが、この話全体の中で、それは大きなウェイトを占める物ではない。
ミステリーというよりは、現実の社会と夢の実現の狭間で頑張るサラリーマン達の物語という感じがする。
物語の最終決着の仕方がすんなり飲み込めないという印象は残るけれど、全体としての雰囲気は好きな作品。

水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)
水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)石持 浅海

光文社 2007-05-10
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2008年01月14日

六番目の小夜子 恩田陸

<内容>
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。


ミステリーとして読むと物足りないのかもしれないな、と思います。
それよりも、学生生活についての捉えかたや表現の仕方・・・そういった物語の根本にある部分について、私はとても興味深く読みました。
「青春小説」と説明している方もいるけど、それとはまたちょっと違うという気もする。
デビュー作だけあって、全体的なまとまりはないけれども、読んだ後になんとなく心に残る作品です。
六番目の小夜子 (新潮文庫)
六番目の小夜子 (新潮文庫)恩田 陸

新潮社 2001-01
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2008年01月05日

葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午

<内容>
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして──


第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞とのこと。
帯に「やられた!の一言につきます。とにかく読んで騙されてください。」とあった。
読み終えて、あ〜・・・そういうことなんだ って。
確かに騙されていたと思う。人間の先入観なんだろうか。
でも騙すことを目的で書いたの?と感じられてしまう作品でもある。
450ページと長編。途中からなんだか仕組まれたような無理があるような展開。
たぶん騙される前に読むのを止めてしまう人も相当数いるような気が。



葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)歌野 晶午

文藝春秋 2007-05
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2007年12月15日

対岸の彼女 角田光代 

<内容>
専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが・・・。結婚する女、しない女、子どもを持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、分かり合えなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作

読んでいる間は、とくにインパクトもないし、これといって印象に残るというものではないのだけれども。
読み終えた後、もう1回、2回、と読み返したくなる作品。

若いときは、がむしゃらに逆らってみたり逆に流されてみたりするけれど、
年を取るといつのまにか自分の人生に冷静になり、過去の経験を活かして考え、自分の人生をコントロールするようになる。
それが成長なのかもしれないけれど、単に弱い自分を傷つけないための防御なのかもしれない。
一生懸命に生きることは、傷つくことなんだなぁ、きっと。

対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)
対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)角田 光代

文藝春秋 2007-10
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2007年12月13日

象の背中  秋元 康

<内容>
 肺癌で、余命半年という宣告を受けた48歳のサラリーマン、藤山幸弘。死を迎えるまでの半年を何に費やすかー。
 秋元康が初めて挑んだ新聞連載小説の文庫化

amazonのレビューもまっぷたつに別れていますが。
男性側から見るのと女性側から見るのとでは全然違うのかも。
仕事・友情・家族・愛情・・・そういったモノの優先度?価値観?の違い。
もし自分が余命半年と言われ、何をやっておきたいかと言われたら・・・
そう考えると、私もこの主人公には共感できないかも。
ただ、そうやって、自分の終わりを作り上げていくという過程には、やはり感動を覚えます。
 ただ実際には、こうやって余命が半年あって、その間ある程度動けるという状況は多くはないわけで。
どの瞬間も、後悔のないように生きているのが一番なのです。

象の背中 (扶桑社文庫 あ 11-1)
象の背中 (扶桑社文庫 あ 11-1)秋元 康

産経新聞出版 2007-09
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2007年12月13日

パンドラアイランド(上・下) 大沢在昌

<内容>
 平穏な暮らしを求め、東京から七百キロ離れた孤島・青國島に来た元刑事・高洲。“保安官”−司法機関のない島の治安維持が仕事だ。着任初日、老人が転落死した。「島の財産を狙っておるのか」死の前日、彼の遺した言葉が高洲の耳に蘇り・・・(上)
 転落死・放火・そして射殺事件。高洲の赴任以来、青國島の平穏な暮らしは一変した。島の「秘密」に近づく高洲の行く手を排他的な島の人間が阻む。村長の井海、アメリカ人医師オットー、高洲に近づく娼婦チナミ・・・真実を知っているのは?(下)
柴田錬三郎賞受賞作

 上下巻あわせると900ページに及ぶ作品。
 アメリカ統治下にあった孤島。保安官という職務・・・と現実離れした設定で物語は進む。
 閉鎖された島ならではの、人間同士の小さな強弱関係や軋轢などが事件の背景に隠されており複雑に絡み合っていく。
 主人公高洲が元警視庁捜査一課勤務経験をもち、冷静かつ正確に人間観察ができる存在であることにより、一人称の小説でありながら一人一人の登場人物のイメージを具体的につくりあげることができる。
 そういった人間同士のねじれを長編で書き進めた割に、最後の展開は比較的単純。でも、それが現実なのかもしれない。


パンドラ・アイランド 上 (1) (徳間文庫 お 2-8)
パンドラ・アイランド 上 (1) (徳間文庫 お 2-8)大沢 在昌

徳間書店 2007-10
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パンドラ・アイランド 下 (3) (徳間文庫 お 2-9)
パンドラ・アイランド 下 (3) (徳間文庫 お 2-9)大沢 在昌

徳間書店 2007-10
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2007年09月17日

はじまりの空 楡井亜木子

内容
岡崎真菜、高校二年生。姉の結婚相手に紹介されたその兄、小林蓮の存在が心の中を占め、戸惑う。小さな画廊で先輩の元妻に使われている、結婚しそこなった中年なのにーー。真菜の想いを知ってか知らずか、蓮は、決して心を開こうとはしなかった・・・。
一生に一度の恋に身を焦がす少女の視点で、17才と34才の恋を鮮烈に描いた、すばる文学賞作家による文庫書き下ろし。


「恋を鮮烈に描いた」と書かれていたけれど。
その言葉で連想されるような激しさはどこにもない。
ただ17才にとって、ここに書かれた小さなやりとりの一つ一つは、やはり衝撃であり、大恋愛なのだろうと思う。
高校生の時、13歳も上の男性に恋をしていた頃の自分を思い出しました。
ピュアな気持ちで、読んで欲しい作品。

はじまりの空
はじまりの空楡井 亜木子

ジャイブ 2007-03
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2007年02月06日

源氏物語 巻一 瀬戸内寂聴訳

文庫版が出ましたよ。
といっても、月に1巻ずつなので、完結にはまだ遠く。

皆さんは源氏物語を、読破されたことはありますか?
私は・・・原文ではないのです。
他の方が訳されたものは読んだことがあるのですが
どうやらそれは、原作を元にしてかなり色付けをしていたようで
えらく艶めかしい感じだったのを覚えています。
(まぁ、それはそれで楽しく読めたのですが)

瀬戸内寂聴さんの書かれたものは、
内容は原文にかなり近いとのこと。
私は、この方がいいなぁって思いました。
自分で、いろんなことを感じながら、想像しながら読むのがいい。
漫画ちっくじゃつまらないですもんね。


源氏物語 巻一
源氏物語 巻一瀬戸内 寂聴

講談社 2007-01-12
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2006年10月04日

黄色い目の魚 佐藤多佳子 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。 16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。

久々にblog更新しよう!と思わせた貴重な本(苦笑)
恋愛小説というより、上記解説にもあるような青春小説。
中高生が読んでも良いものだと思うけど、
何かを失ってしまったオトナが読むと、これまた沁みる感じだろう。
絵が物語の中で大きな存在をしめる。
一つも挿絵があるわけではないのに、映像としてどんどん浮かんでくる。
視覚に訴える表現というのかな、すごいなぁって思います。
青春小説のもつストレートさが、強すぎず、でもしっかりと訴えかけてくる。
黄色い目の魚
黄色い目の魚佐藤 多佳子

新潮社 2005-10
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2006年08月10日

水の繭 大島真寿美

内容(「BOOK」データベースより)
むかしむかしあるところに、私たちが家族だった頃がある―。母と兄、そして父も、私をおいていなくなった。孤独な日常を送っていたとうこのもとに、ある日転がりこんできた従妹の瑠璃。母とともに別居する双子の兄・陸は時々とうこになりかわって暮らすことで、不安定な母の気持ちを落ち着かせていた。近所の廃屋にカフェを作るためにやってきた夫婦や、とうこの祖母。それぞれが大きな喪失を抱えながら、ゆっくり立ち上がっていく、少女とひと夏の物語。

タイトル、そして表紙のイメージ、そのままの小説でした。
「大切な人がいなくなる」という誰もが経験することについて、
まっすぐに受け止めていく人たちの姿が描かれています。

その悲しみをヨイショ!ヨイショ!と乗り越えるのではなくて
もちろん、その大切な人のことを忘れるわけでもなくて
別れを自分の中で消化して、大切な人の欠片を自分の中に包み込んで
いつのまにか少し成長している主人公たち。
誰もが、誰かを、なくしているんだと
そして誰もが、誰かにとって、大切な人なんだということが
じんわりと伝わってきます。

水の繭
水の繭大島 真寿美

角川書店 2005-12
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2006年07月20日

ハゴロモ よしもとばなな ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
失恋の痛みと、都会の疲れをいやすべく、ふるさとに舞い戻ったほたる。大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切な何かを、彼女は取り戻せるだろうか…。赤いダウンジャケットの青年との出会い。冷えた手をあたためた小さな手袋。人と人との不思議な縁にみちびかれ、次第によみがえる記憶―。ほっこりと、ふわりと言葉にくるまれる魔法のような物語。


読んだ後に
私もマイペースに生きていこう。
そう感じた作品。
それまでの人生の「核」になっていた部分が失われると
ぽっかりと大きな穴があいてしまうけれど、
その穴は、人との繋がりの中で、いつか塞がっていくのだと
焦らずに、その時感じたものを大切にしていけばいいのだと
気付かせてくれます。

文庫にしても200ページもない、短い物語。
文章じたいは淡々としているのに
そこから、人間のあたたかみがじんわりと伝わってくる。
まるで童話のような一冊。
疲れているときに、是非。


ハゴロモ
ハゴロモよしもと ばなな

新潮社 2006-06
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2006年05月23日

月の扉 石持浅海

内容(「BOOK」データベースより)
沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変―。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。

犯人捜しの答えは比較的すぐに見えてしまいます。そんなに複雑なトリックも仕組まれていない。そういった意味で、推理小説として読むのであれば物足りない部分もあるかな。
ただ、この物語の中に出てくる「師匠」の存在。そしてそこにたまたま居合わせただけの男性が謎解きを「押しつけられて」行っていくという展開。そういった推理小説としてはちょっと異色?と思う部分が微妙に絡んでいくから、気がつくと入り込んでいるのかも。
読み終わった後に、なんとなくあたたかな気分になれる数少ない推理小説といえる気がします。

月の扉
月の扉石持 浅海

光文社 2006-04-12
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2006年05月21日

グッドラックららばい 平 安寿子

内容(「BOOK」データベースより)
プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。

「本の雑誌」おすすめ文庫王国2005年度版第1位なんだそうです。
「この作品が私の代表作になる予感がします」と作者本人からのコメント?が帯にあって、読んでみました。
家って、だれもが一番自分をさらけ出せるところだと思うから、家の中で起こるバタバタは本音のぶつかり合いで、面白くもありシビアでもある。
1冊の本に家族や親族、それに絡む他人までの気持ちがまっすぐに書かれているこの本は、なかなか他にはないかも。
結構ボリュームがある本のわりには、さっくりと飽きずに読めました。
ただ、560ページ以上が本当に必要だったのか?なんとなく無駄な登場人物も多いような気もします。
こういうのは極端にシンプルでも面白かったのにな、と感じたりしました。
私自身も、家族に対する思いは非常に複雑なのですが「それって、私だけじゃないかも」って思わせてくれる1冊でした。



グッドラックららばい
グッドラックららばい平 安寿子

講談社 2005-06
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2006年05月12日

ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン (越前 敏弥訳)

映画館で予告編をみて「うあ。ちょっと怖そうな映画」って思って。
でもなんだか本は売れてるし、ちょっと気になる(笑)
試験前の現実逃避で、つい買ってしまった。

という流れで読み始めました。
私自身は、宗教の歴史のこともあまりよくわからなかったのですが
かなり細かな解説付きで進んでいくので、なんとか読み進み
後半になればなるほど、スピードUP!
犯人が誰だとかという展開に関しては、なんだかありふれているようでもあるし
無理矢理180°反転させちゃったような部分もありますが
人間が宗教というものをどうやって作り上げてきたのか
私たちが宗教に求めるものは何なのか、
そんなことを考え出すと物語にはまりこんでいきます。
映画・・・はどうでしょう。かなりいいとこ取りになっちゃうのかな。
でも、映画の中でそういった絵画や史跡が登場するのなら
是非是非、見てみたい。
私自身、翻訳本って嫌いでした。日本語にすると無理のあるものが多いし。
でも、今回はすんなり入れましたよ。
ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダ・ヴィンチ・コード(上)ダン・ブラウン 越前 敏弥

角川書店 2006-03-10
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ダ・ヴィンチ・コード(中)
ダ・ヴィンチ・コード(中)ダン・ブラウン 越前 敏弥

角川書店 2006-03-10
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ダ・ヴィンチ・コード(下)
ダ・ヴィンチ・コード(下)ダン・ブラウン 越前 敏弥

角川書店 2006-03-10
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2006年04月23日

ラジオ デイズ 鈴木清剛

出版社/著者からの内容紹介
追い払うことも仲良くすることもできない男が、オレの六畳で暮らしている……。二人の男の短い共同生活を奇跡的なまでのみずみずしさで描き、たちまちベストセラーとなった第三十四回文藝賞受賞作!

作者自身があとがきの中で、この作品を「超へたくそ」だと言っているとおり、文章表現そのものはすごく素朴と言うか、なんというか。
主人公が「オレ」になっていたり「カズキ」になっていたり、まぁ、いろいろです。
でもそれって私たちが書いた文章でもそうなる事があるように、すごく自然に受け入れられるし、気にならない。
むしろそういった普通の文体で書くからこそ、描かれてる普通の数日間のできごとが、妙にリアルだしみずみずしく感じるのだと思う。
本当に何も起こらない日々だけれど、その中でも主人公はいろんな事を考えてる。私たちが日々悩みながら生活しているように。
そんな親近感溢れる世界。

ラジオデイズ
ラジオデイズ鈴木 清剛

河出書房新社 2000-10
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2006年04月20日

僕とトトの物語‐映画『小さき勇者たち ガメラ』‐ 龍居 由佳里

出版社 / 著者からの内容紹介
「トト、死んじゃだめだ!」
映画『小さき勇者たちガメラ』の原作。
母親を失ったばかりの透が海辺で拾った卵からカメのような生物が誕生した。透はトトと名づけ飼うことに。ある日、海辺に巨大生物が出現。透はトトがその生物に挑む姿を眼にする。透とトトとの心のふれあいを描く。

他の映画を見に行った時の予告編でなんとなく気になって。
でも、見に行くほどではないので、本で読んでみる事にしました。
ガメラといっても、本で見る限り怪獣映画的要素はあまり見えず
家族愛をベースに主人公の成長を描き、
「泣かせよう」要素満点に作られているようです。
本では、キャラクター設定が良くわからず、
こども同士の団結や繋がりを描いている部分が少なくて
ラストのシーンがなんとなくぼんやりしていました。
映像では、その辺が視覚的に入ってくるから大丈夫なのかな?
是非、ご家族で映画を観に行ってみて下さい。

僕とトトの物語―映画『小さき勇者たち ガメラ』
僕とトトの物語―映画『小さき勇者たち ガメラ』龍居 由佳里

角川書店 2006-03
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2006年04月18日

しにぞこないの青 乙一

出版社/著者からの内容紹介
飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。先生は、他の誰かが宿題を忘れてきたり授業中騒いでいても、全部マサオのせいにするようになった。クラスメイトまでもがマサオいじめに興じるある日、彼の前に「死にぞこない」の男の子が現われた。書き下ろし長編小説。

「暗いところで待ち合わせ」の兄的作品!
という帯にひかれて買ってみました。
小学5年生という設定だからか、全体の文体は幼く、でも特に「アオ」についての描写に使われる単語は時々恐怖を感じるほどの迫力がある。
読んでいて、頭の中にビジュアルが想像される物語です。
内容に関しては、比較的ありがち???な感じではありました。
きっと読む人がいじめられた事があるか、先生との関係がどうだったかで、印象が変わるのでしょうけれど。
いじめられっこ経験をもつ私には
マサオの感情変化を素直に受け止められ、移入できた気がします。

死にぞこないの青
死にぞこないの青乙一

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2006年03月23日

サヨナライツカ 辻仁成

出版社/著者からの内容紹介
“好青年”と呼ばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。そこから始まる激しく狂おしい性愛の日々。二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。愛に生きるすべての人に捧げる渾身の長編小説。

アタシは愛に生きている自覚があるけど・・・あたしには響かなかった。
サヨナライツカ
の詩はとてもステキなんだけど・・・
2人の女性の魅力がよくわからないから、
そんなに苦しみぬいて2人を大切にしようと思う姿勢が理解できないのかも。
社会的にも地位を得て、愛してくれる女性がいて、
その上、死ぬ前に想いを確かめ合える女性がいるなんて良かったですね。
という他人事の気分で、読み終えてしまいました。

サヨナライツカ
サヨナライツカ辻 仁成

幻冬舎 2002-07
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2006年02月22日

博士の愛した数式 小川洋子 ★★★

映画化される前から、気になっていた作品。
でも、パラパラ読んだときに「これは映画を見てから読もう」と決めたのです。
先日映画を見たので、あらためて読み直し。
この順番は間違っていなかった!て思いました。

小説だけでは、数字の持つステキさは、私にはよくわからなかったような気がするし
先に小説を読んでしまってから映画を見たのでは、きっと映画の感動が少なくなってた気もするから。

80分しか記憶がもたない数学博士。
家事と介護のプロとして派遣される家政婦。

確かに一方の記憶はなくなってしまうけれど、
残るもう一人の記憶を通して、もしくは、記憶ではない何かを通して
人は変わっていけるんじゃないかなって思いました。

素数・友愛数・完全数・そして難しい公式たちといった教科書の中の世界と
野球の背番号・座席番号・誕生日といった、日々接してる数たちが一つになる。
このテクニックは、すごいな。
他の小川洋子作品とは、ちょっと違う気がしました。

博士の愛した数式
博士の愛した数式小川 洋子

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2006年01月22日

子ぎつねヘレン 川口晴

映画「子ぎつねヘレン」は、今年公開の映画。
「子ぎつねへレンがのこしたもの」という原作がもとになっていますが、
私が今回読んだのは、この原作と映画シナリオを元にしてつくられた小説。
動物がメインの、感動を呼ぶ映画。
原作は児童書として評価が高い作品。
その良いところ取りの小説。
短い時間で、さっくり読めますが、感動はしっかり。

4789727491子ぎつねヘレン
川口

CDC 2006-01
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2006年01月20日

インストール 綿矢りさ

内容(「MARC」データベースより)
突然、学校生活から脱落することを決めた高校生・朝子。ゴミ捨て場で知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、チャット風俗で一儲けすることに。押入れのコンピューターから覗いた「オトナの世界」とは? 文芸賞受賞作。


文庫化されたしとりあえず読んでみるか。という程度で購入。
深く入り込んだりするほどの文量はないので、さっくりさくさくと。
そのままあっさりと読み終えてしまいました。
作り物っぽくないし、読みやすい。それだけで、十分なのかもしれません。
その傾向は、一緒に入っている書下ろしの短編でも言えることで。
こうやって日常をすんなり切り取って文章にできるのは、
実はすごいことなのかもしれないし。

・・・などと「受賞作としてどうか」という視点から
どうしてもみてしまうのは、良くないですね。

4309407587インストール
綿矢 りさ

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2005年12月20日

玉の輿同盟 宇佐美 游

出版社/著者からの内容紹介
現代女性の悩み、したたかさ、かわいさをリアルに描きだす快活玉の輿小説!

仕事は出来るが若くはない、お局になるには少し早い微妙な年齢の独身OL3人が、幸せを求めて同盟を組んだ。医者、官僚、業界人等とお見合いを重ねる3人が、泣き、笑い、悩みながら見つけた本当の幸せは──。

個性的で、考え方も求めるものも違う3人のOLが同盟を組んで玉の輿を目指す。
そんなストーリーの中でオトコが求めるものとオンナが求めるものの違いがよく出てるような気がします。
じっくり読んで考える小説ではなくて。
ちょっとしたテレビドラマを観るように、読み手の中で映像化すると楽しい1冊。
でも、読み終えた跡、ちょっと考えますよ。
あなたは結婚に何を求めるの?て。

4043741022玉の輿同盟
宇佐美 游

角川書店 2005-11-25
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2005年12月05日

つきのふね 森 絵都

内容紹介
心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。唯一の心の拠り所だった智さんも静かに精神を病んでいき・・・。放火事件と旧友の売春疑惑、青春の闇の中を一筋の光を求めて失踪する少女を描く傑作!

中学生向けの児童書としてかかれた本が、角川の単行本に。
という事はよく知らず、ひらがなだけのタイトルと
その薄っぺらで読みやすい文量にひかれて購入しました。
青春小説です。おもいっきり。
でも、そこに書かれてる友情は、きっと私たちの現実生活よりも
ずっとずっと奥が深くて、オトナなんだなぁって思う。
今、誰か一人のことを、そして自分のことを
こんなに見つめているだろうか・・・って考えてしまいます。
中学生よりも、
その頃を振り返りたい大人のための児童書、といえるのかも。


404379102Xつきのふね
森 絵都

角川書店 2005-11-25
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