2005年04月28日

神様のボート 江國 香織 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。"私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子"。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。"私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの""神様のボートにのってしまったから"―恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遙かな旅の物語。

恋愛の狂気・・・と書かれているけれど、狂うほどの恋を書いた物語ではなくて。
ありえない話だろうけれど、人間としてありえない選択ではなくて。
宝物を失わない為に、自分が傷つかない為に、
「狂う」という選択をしてしまうことの悲しさが伝わってきてしまう。
そしてその殻を打ち破ることができるのは、その宝物の一つであり、家族であり。
そんな役割を小さな頃から背負って生きる強さも、描かれていて。
読めば読むほど奥が深いなぁとおもうのでした。
神様のボート
江國 香織

新潮社 2002-06
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ニックネーム rieo at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 江國香織
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