2008年02月24日

間宮兄弟 江國香織

出版社 / 著者からの内容紹介
兄・明信、35歳、酒造メーカー勤務。弟・徹信、32歳、学校職員。2人暮らし。読書家、母親思いで、マイペースで人生を楽しむ兄弟だが、おたくっぽいと女性にはもてない。一念発起で恋人をつくろうと、徹信の同僚・依子と、ビデオ屋の店員・直美を誘って家でカレー・パーティーを開く。不倫の恋に悩む依子は兄弟には興味なし。明信は直美をデートに誘うが断られる。その後徹信は、明信の同僚・賢太の妻・沙織に心惹かれるが冷たくふられる。しかし、直美の妹・夕美は徹信に興味を持つ。そして、兄弟の純粋な感性は次第に女性たちの心を動かすことになる……。“そもそも範疇外、ありえない、いい人だけど、恋愛関係には絶対ならない”男たちをめぐる、江國氏の最新恋愛小説。


身近にいる誰かを想像しながら、
田舎の風景を想像しながら、
でもきっとみんな最終的には
自分の中の間宮兄弟「願望」を膨らませながら読んだのではないかしら。
恋人は出来ないかもしれない、でも決して不幸ではない、でもやっぱり恋人がいた方がより幸せかもしれない。
そんな馬鹿正直な生き方を、こんな作品にしようと思った江國さんの発想がステキだと思う。

映画化されていますが、見ましたか?私は見ていません。
けっこう良いらしいですね。
でも私は、自分の中で既に間宮兄弟イメージが確立されているので、それを壊したくないからこのまま見ない気がします。

間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)
間宮兄弟 (小学館文庫 え 4-1)江國 香織

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ニックネーム rieo at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 江國香織

2008年02月23日

誰か 宮部みゆき

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。


自転車にはねられて死亡する男性の人生を辿る物語。
ミステリーそのものは、深い謎解きがあるわけでもないし、ビックリするような展開が起こるわけでもない。
主人公も、刑事でも探偵でもない、すごく頭のキレる人間でもない、社会の中で肩身を狭くしながら生き抜いている、そんな男性である。
その主人公が、事故死した男性の生き様を辿りながら、自分自身の家庭での存在意義や、愛する者を守るという事について見つめ直していく。その姿に共感し、読了後に自分自身も、このテーマについて考えさせられていることに気付く。
男性に読んでもらうも良し、「お父さんってなんか嫌い」っていう娘さんに読んでもらうも良し。


誰か (文春文庫 み 17-6)
誰か (文春文庫 み 17-6)宮部 みゆき

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ニックネーム rieo at 04:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき

2008年02月14日

水の迷宮 石持浅海

<内容>
三年前に不慮の死を遂げた水族館職員の命日に、事件は起きた。羽田国際環境水族館に届いた一通のメールは、展示生物への攻撃を予告するものだった。姿なき犯人の狙いは何か。そして、自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた。すべての謎が解き明かされたとき、胸を打つ感動があなたを襲う。ミステリー界の旗手が放つ奇跡の傑作!

物語の序盤に、登場人物のキャラクターがほぼ説明されきっている。
「別にこんなに説明しなくても・・・」とも思うけれど、そうやって理解してしまうことで、その後の展開を、主人公と同じ推理の視点に立って読み進められるというメリットも。
殺人事件は確かに起こるが、この話全体の中で、それは大きなウェイトを占める物ではない。
ミステリーというよりは、現実の社会と夢の実現の狭間で頑張るサラリーマン達の物語という感じがする。
物語の最終決着の仕方がすんなり飲み込めないという印象は残るけれど、全体としての雰囲気は好きな作品。

水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)
水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)石持 浅海

光文社 2007-05-10
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ニックネーム rieo at 00:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説