2008年01月14日

六番目の小夜子 恩田陸

<内容>
津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。


ミステリーとして読むと物足りないのかもしれないな、と思います。
それよりも、学生生活についての捉えかたや表現の仕方・・・そういった物語の根本にある部分について、私はとても興味深く読みました。
「青春小説」と説明している方もいるけど、それとはまたちょっと違うという気もする。
デビュー作だけあって、全体的なまとまりはないけれども、読んだ後になんとなく心に残る作品です。
六番目の小夜子 (新潮文庫)
六番目の小夜子 (新潮文庫)恩田 陸

新潮社 2001-01
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ニックネーム rieo at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

ネコの気持ちがよ〜くわかる本 夢プロジェクト

時間つぶしに読んでみました。
ネコとそれなりの期間過ごしてきたけど、どうしてこんな事してるんだろうなぁ・・・という素朴な疑問に答える本。
ネコビギナーさん向きでもなければ、特にHowTo本でもないので、時間のあるときに、なんとなく読んでみるのがよいのかも。
なかなか面白いとは思ったけど、うちのにゃんこどもを見てても、性格の違いってかなりあるので、十分理解できたかというと、あてはまるものもあり、そうでないものもあり。
ネコの気持ちがよ~くわかる本―たとえば、叱られたネコが、あわてて「毛づくろい」をするわけは? (KAWADE夢文庫 761)
ネコの気持ちがよ〜くわかる本―たとえば、叱られたネコが、あわてて「毛づくろい」をするわけは? (KAWADE夢文庫 761)夢プロジェクト

河出書房新社 2007-08
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2008年01月05日

葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午

<内容>
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして──


第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞とのこと。
帯に「やられた!の一言につきます。とにかく読んで騙されてください。」とあった。
読み終えて、あ〜・・・そういうことなんだ って。
確かに騙されていたと思う。人間の先入観なんだろうか。
でも騙すことを目的で書いたの?と感じられてしまう作品でもある。
450ページと長編。途中からなんだか仕組まれたような無理があるような展開。
たぶん騙される前に読むのを止めてしまう人も相当数いるような気が。



葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)歌野 晶午

文藝春秋 2007-05
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2008年01月02日

理由  宮部みゆき

内容(「BOOK」データベースより)
事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。東京荒川区の超高層マンションで凄惨な殺人事件が起きた。室内には中年男女と老女の惨殺体。そして、ベランダから転落した若い男。ところが、四人の死者は、そこに住んでいるはずの家族ではなかった…。ドキュメンタリー的手法で現代社会ならではの悲劇を浮き彫りにする、直木賞受賞作。


「あれ?これってノンフィクション?」というのが、第一印象。
というのも、ルポルタージュのような形式で書かれているから。
この手法が直木賞受賞に繋がったと言われているだけあり、新鮮な感覚で読み始めた。
しかし、1つの事件の絡まった糸を少しずつほぐしていくような、地道な展開。
そして主人公が存在しないことが、長編を読み進める中では障害となることもあるのだなぁと実感。
気がつくと、けっこうな時間をかけてやっと読破した感じです。
「家」というものに執着する気持ちも良くわかる。人生の中で一番大きい買い物なのだから。
でも「家」は単なる「箱」でしかないのだ。
そこに住む人々にいろんな事が起こっていくのに、ただ淡々とそこにあり続ける高層マンションの姿が、非常に冷酷に感じられる。

理由 (新潮文庫)
理由 (新潮文庫)宮部 みゆき

新潮社 2004-06-29
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シフォンの風  唯川恵

久々に、純粋な恋愛小説が読みたくなって、
ならば唯川恵だろうと、
10年近く前に読んだ本をまた手に取りました。

学生時代の恋と結婚を意識したときの恋は違う。
それは、結婚適齢期以降の女性なら誰もが感じていることなのでしょうね。
その向こう見ずな恋をしてた頃を懐かしく思い出すと、保身的になっている今の自分をとても寂しく感じてみたり。
でも、その手段は自分自身が人生を精一杯送っていく中で身につけてきたもの。時に冷静に物事を見極めることで、より深い恋を、愛を導き出すのだと、この本は教えてくれます。
この文庫本の裏表紙の言葉の結びに「これはあなたの物語。」とあります。
本当に、そんな感じがしました。

シフォンの風 (集英社文庫)
シフォンの風 (集英社文庫)唯川 恵

集英社 1996-09
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