2006年10月06日

青のフェルマータ 村山由佳 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
両親の不和、離婚から言葉を失った里緒は、治療に効果的だというイルカとのふれあいを求めて、オーストラリアの島にやってきた。研究所のイルカの世話を手伝って暮らす彼女に島に住む老チェリストJBが贈る「フェルマータ・イン・ブルー」の曲。美しいその旋律が夜明けの海に響いたとき、海のかなたから野生のイルカが現れて―。心に傷を持つ人々が織りなすイノセントでピュアな愛の物語。

イルカとの触れあい・チェロの音色・・・心の傷を癒してくれそうな2つの組み合わせ。
でも、それらをただ与えれば勝手に傷が癒えていくわけではなくて
そういったものから何かを感じ、自分でそこから乗り越えていくパワーを生み出す力を思い出させてくれるんだろうなぁって思う。
その効果は、暖かい人たちとの繋がりや、自分と同じように傷ついた人と接する事からも生まれてくる。
そんな過程を描いていった作品。
どろどろした人間関係が描かれているけど、終わった後にはピュアな気持ちになる。
読んでいるうちに、自分の中で、かってに「フェルマータ・イン・ブルー」の曲ができていくようでした。
青のフェルマータ
青のフェルマータ村山 由佳

集英社 2000-01
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ニックネーム rieo at 01:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 村山由佳

2006年10月04日

ドナウよ、静かに流れよ 大崎善生

内容(「BOOK」データベースより)
ドナウ川で邦人男女が心中…その小さな新聞記事が頭から離れなくなった私は、二人の足跡を追ってウィーンへと向かった。もはやこの世にいない19歳の少女、日実は、異国の地でどんな恋をし、何を思い、そして何ゆえに追いつめられていったのか?悲劇的な愛の軌跡を辿る、哀切さにみちたノンフィクション。

うーん・・・・
どうしても他の作品の大崎善生カラーみたいなものと比べてしまい、読み進みにくいと感じてしまう。
それはノンフィクションであれば当然なのだろうけど。
私たちは、この事件・・・というかこの物語を、彼のペンを通じて読み、共感したり反感をもったりする。
真実を伝えようとする姿勢が中心にどっかりとあるからこそ
このような仕上がりなのでしょう。

ドナウよ、静かに流れよ
ドナウよ、静かに流れよ大崎 善生

文藝春秋 2006-06
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ニックネーム rieo at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 大崎善生

黄色い目の魚 佐藤多佳子 ★★★

内容(「BOOK」データベースより)
海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―。 16歳というもどかしく切ない季節を、波音が浚ってゆく。青春小説の傑作。

久々にblog更新しよう!と思わせた貴重な本(苦笑)
恋愛小説というより、上記解説にもあるような青春小説。
中高生が読んでも良いものだと思うけど、
何かを失ってしまったオトナが読むと、これまた沁みる感じだろう。
絵が物語の中で大きな存在をしめる。
一つも挿絵があるわけではないのに、映像としてどんどん浮かんでくる。
視覚に訴える表現というのかな、すごいなぁって思います。
青春小説のもつストレートさが、強すぎず、でもしっかりと訴えかけてくる。
黄色い目の魚
黄色い目の魚佐藤 多佳子

新潮社 2005-10
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ニックネーム rieo at 01:44| Comment(0) | TrackBack(2) | 小説